じふのブログ

人は、語ることの出来ないものに対して沈黙しなければならない。

【ネタバレなし】Detroit: Become Humanでは鏡が見られる

 

 

連休に入って時間が出来たので、

以前買ったものの、積みゲーと化していた「Detroit: Become Human」をやり始めた。

 

 

まだプレイし始めて2日なのでストーリーは全然進んでいないが、早くもハマってしまった。めちゃくちゃ面白い。

 

もちろんストーリーもめちゃくちゃ面白いのだが、

それ以外にも、このゲームのこだわりを感じた部分や個人的にいいなぁと思った部分があったのでここに記しておきたい。

 

知らない人に向けて簡単にこのゲームを説明すると、

Detroitは、人型のアンドロイドが社会に広く普及した2038年のアメリカで、精神的ショックを受け感情を持つようになった3体の「変異体」のアンドロイドの生き様を描くというノベルゲーム形式のゲームだ。

 

このゲームの売りは、プレイヤーがアンドロイドの行動を選択し、

それによってその後の展開が大きく変わりエンディングが100以上に分岐するというところなのだが、

僕が凄いと感じたのは、プレイヤーに没入感を与えるための数々の細やかな仕掛けだ。

 

 

 

まず、このゲームには選択だけでなくひとつひとつの動作にアクション要素もある。

ドアを開けたり物を拾うのにもボタンひとつではない固有の操作があるので、

人によっては面倒くさいと感じるかもしれないが、ゲームへの没入感を高めてくれる。

 

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次に、ゲーム中に登場する雑誌やテレビ番組の作りこみが凄い。

ストーリーになんら関係ない小道具のはずだが、ゲーム中の雑誌やテレビは全て見ることができる。

 

雑誌は政治経済、環境などの記事から「アンドロイドとのSEX」など週刊誌っぽいものまであり、「近未来のアメリカ」という世界観を補強してくれる。

 

テレビに至ってはニュース、スポーツなど6つくらいのチャンネルがあり、それぞれで実写にしか見えない超リアルなムービーが用意されている。

気を抜くとストーリーを放棄して見入ってしまいそうになる。

 

 

 

 

 

最後に、僕が一番感動したのは「鏡を見られる」ということだ。

 

ゲーム中には家の中やトイレなどでオブジェクトとして鏡が登場するのだが、

その全てで一人称視点で鏡を見られるようになっている。

基本は三人称視点なのにも関わらず、だ。

 

鏡は、自分の姿の実像を映すものだ。

 

その鏡に主人公であるアンドロイドの姿を一人称で投影することで、「自分は今アンドロイドなんだ」ということをプレイヤーに錯覚させてくれているのではないか。

なんとも心憎い演出だ、初めて見たとき僕はそう思った。

 

 

 

地味なところなのだがこういう部分にプレイヤーに没頭してほしいという製作者のこだわりを感じるし、

近未来のアンドロイドという、言ってしまえばベタなテーマでも冷めることなく楽しめる理由はあるのではないだろうか。

 

 

 

 

今ならValue Selectionというバージョンが出ていて半額で買えるらしいので、

もし連休中暇ならぜひやってみてほしい。