夏嫌いの私が夏を好きになるためにやったこと
こんにちは、じふです。
夏の終わりが近づいてきたものの、まだまだ残暑が厳しい毎日ですが、
皆さんはそんな夏が好きだろうか?
私はというと、夏が大嫌いだ。
冬の方が全然マシだ。
冬の寒さは服を重ね着をしたり体を動かせばしのげるが、
暑さばかりは全裸になってもじっとしていてもどうしようもない。
とはいえ、夏は海水浴やプール、バーベキュー、花火大会など、冬には無い楽しいイベントが盛りだくさんだという人もいるかもしれない。
だが考えてみてほしい。夏って「夏っぽいこと」をしようとして、結局のところ毎年同じことをしていないか?
毎年同じような海水浴をして、毎年惰性でバーベキューをして、毎年地獄みたいな人混みの中で花火を見る。
毎年同じことの繰り返し、そりゃ子どもの頃に比べ感動も薄れていく。
感動の縮小再生産だ。
それに引き換え、冬はコタツの中で新作のゲームをやっておけば良いんだから飽きることは無い。
そもそも、人混みでさらに暑くなるような花火大会や夏祭りといったイベントは冬の方が適している。
夏に花火をやろうと最初に言い出した人はちょっと想像力が足りないと思う。
他にも、汗をかく、食べ物が腐りやすい、冷たいものを飲むのでお腹を壊す…など夏の嫌いなところを挙げればキリがないのだが、だからといって文句ばかり言っていても仕方がない。
毎年夏はやってくるんだから、夏を好きになる努力をしよう。
夏を、好きになろう。
…というわけで夏を好きになる方法を考えてみたのだが、上述の通り私は夏が嫌い過ぎて並みの方法ではうまくいきそうに無い。
そこで、古典的条件づけを利用することにした。
古典的条件づけとは行動主義心理学における基本的な考え方のひとつであり、過去の学習から生理現象が誘発されることを指す。
例えば、梅干しを見るだけで唾液が出てくるという現象や有名な「パブロフの犬」などがこれにあたる。
「普通、好きなものに対してする行動」を”夏”に対してすることで条件付けを行い、
夏に対して好意を芽生えさせることが可能なのではないだろうか。
ここまで大丈夫ですか?頑張ってついてきてくださいね。
そして、誰もが初めに感じる好意といえば…
そう。「初恋」である。
ということで、初恋の好きな人にしがちな行動を”夏”に対して行うことで、
逆説的に夏を好きになっていこうと思う。
早速実行していこう。
まずは、ノートの隅っこに名前を書いてみる。(A罫のキャンパスノートが好ましい)
自分の名字を書いちゃったりしてね。
BUMPの歌詞を添えたりするとベターです。
季節感がややこしい感じになりましたね。
消しゴムで消すまでがワンセットです。
次は、夏になんでもないラインを送る。
やっぱり気持ち悪がられるかな…
やっぱり送っちゃおうかな…
止めようかな…
これなら返してくれるかな…(本当は覚えている)
このように、夏のことを考えながら初恋の悶々とした感情を思い出していきます。
しかし 、今年、夏と過ごせるのももう残りわずか…
自分の気持ちを伝えずに別れるのなんて…そんなの嫌だ!!!!
そういうことで、最後に夏へのラブレターを書きたいと思います。
「夏」の画像を眺めながら。
夏へ
貴方とはもう20年以上の付き合いになりますね。
こうして毎年顔を合わせていても、まだ貴方のことは分からないことだらけです。
ヒートアイランド現象って何なんですかあれ?
エルニーニョ現象って結局どうなるんですか?
そんなあなたの年々高くなる最高気温に比例するように、私の中で貴方の存在はどんどん大きくなってきました。
自分のこの気持ちに気付いたのは、この記事を書いている途中です。
”夏”さん、好きです。
貴方のその毎年1000人近くを熱中症で葬る暴力的な暑さも、
無配慮で殺人的な不快極まりない湿気も、大好きです。
私のこの気持ちを知ってほしくて、こうして手紙にさせてもらいました。
返信は要りません。
ここまで読んでくれてありがとう。
じふ
はい。
以上の努力はしてみたんですが、
まあこの程度で夏が好きになるワケないんですよね。
そう、夏なんて暑いだけなんだし、それに、それに…
やだ……私、気付いたら夏のことばかり考えてる…?
あ、あんなヤツ好きでも何でもないんだから!
おわり