2021年1月28日の日記
ポップさの限界に挑む。
ギリギリまだポップか…?
今日、何気なくテレビを見ていると漫才コンビのミルクボーイが給湯器のCMに出ていた。
そのCMは、ミルクボーイのあのネタのフォーマットで
「オカンが言うには年間光熱費がこれだけ得するらしいんよ~」
「ほな〇〇ちゃうか?年間光熱費が得するのは〇〇やわ」
給湯器なら、〇〇!
といったふうに漫才形式で商品をPRする、という内容だった。
そのCMを見ていて、感じたことがある。
このミルクボーイの漫才のフォーマット、何のCMでもできるな??
上述したCM内容をもう少し一般化してみよう。
「最近オカンが(商品ジャンル)を買ったって言っててんけどな、その名前を名前を忘れたらしいねん」
「当てるから特徴言うてみて」
「オカンが言うにはな、(商品セールスポイント1)らしいねん」
「ほな(商品名)やないか!その特徴は完全に(商品名)やわ!」
「でもオカンが言うにはな、(商品セールスポイント2の逆)らしいねん」
「ほな(商品名)とちゃうわ。(商品名)は(商品セールスポイント2)やから」
以下繰り返し
とまあこんな具合に、空欄に商品を入れるだけでCMが無限に生成できそうな気がしてくる。(面白いかどうかは別として)
このフォーマットをちゃんと面白い漫才に落とし込んだのがミルクボーイの凄い所であり、評価されている部分でもあると思うが、
これだけ汎用性の高いフォーマットを編み出したこと自体が発明と呼んで差し支えないと思う。
PRする対象がモノ・サービス問わずなんでも応用でき、他の誰にも真似できない。
徐々に飽きられはするにしても、CMとの親和性が非常に高いネタであることは間違いない。
例えば、生命保険のCMだ。
商品の性質上、個々人により価格が大きく変わりプランも多岐にわたる生命保険は、
CMの短い尺でPRすると、「顧客満足度No.1」「~歳からでも入れる」といったフワッとしたことしか言えない分、広告代理店の人も特に頭を悩ませているかもしれない。
そのため、視聴者の注意を惹くことに重点を置いた、泣けるドラマ仕立てのCMもちらほら見かける。
その点で先に述べたミルクボーイのフォーマットならば、漫才という形で視聴者の興味を損なわずに、短い尺であくまでも自然に商品の魅力を説明できる。
説明口調が不自然にならないというのもこのフォーマットの優れている点だ。
現在ミルクボーイが現在テレビ・WEBを含めた数々の大企業のCMで引っ張りだこになっていることが、この主張の何よりの裏付けだろう。