男梅ラプソディ
やあ、君、ノーベルの「男梅」というシリーズの菓子は知っているかね。
私はあれが好きでよく嗜むんだが、あれは実に良いね。
”男梅グミ”、”男梅キャンディ”、”男梅の干し梅”、”男梅サワー”なんてのもあるが、あの酸味と歯応えは脳を活性化してくれる感じがするじゃあないか。
塩味も利いてて小腹に溜まるのも実に良い。
しかしきみ、私にはどうも一つだけ解せぬことが有るのだ。
どうやら巷には「男梅シート」というものがあるそうじゃないか。
それもシリーズの中で一番売れていると聞くぞ。
私にはどうもあれが解らないのだ。
何故かだって?
ならばあえて聞くが、君はシートを食ったことがあるのか?
グミやキャンディなら分かるのだ。
「男梅+既存の食べ物」の名前から、全体像がイメージできる。
しかしね、シートとは何事だシートとは。
レジャーシート、クッキングシート、エントリーシート…
シートのどこにも食べ物の要素は入っていないじゃないか。
食えないものを男梅の味にするんじゃないよ全く。
似たような言葉として「板チョコ」があるが、これはまた別なのだ。
「板+チョコ」の構造になっているため、あくまでも本質はチョコの部分にあることが分かる。
「板状のチョコレートなのだな」と読み取ることができる。
だからといってだね、男梅シートも「シート男梅」にすべきだったのかと聞かれるとそうではない。
その定義からはっきりさせる必要が出てくるのだよ。
だからこの男梅シートという名前については、名付けが軽率だったと言わざるを得ないね。
長々と講釈を垂れたが、とにかく私はどうもあの男梅シートというやつを試す気にはなれんのだよ。
最後になりましたが、この度はご結婚おめでとうございます。
以上で、新郎の友人代表のスピーチを終わります。
桃太郎(著:YONCE)
むかしむかし。
あるところに、古くて優しいやつと老いてて妻のやつが住んでいました。
古くて優しいやつは山へ芝刈りに、老いてて妻のやつは川へ洗濯に行きました。
老いてて妻のやつが洗濯をしていると、川上からdonbrakoとデカくて美味いやつが流れてきました。
老いてて妻のやつがデカくて美味いやつを持ち帰り割ってみると、中から若くて弱いやつが飛び出してきました。
驚いた古くて優しいやつと老いてて妻のやつは、その若くて弱いやつを”桃で待ってるやつ”と名付けて育てることにしました。
桃で待ってるやつはすくすく成長し、若くて強いやつになりました。
町で悪くて怖いやつが暴れているという噂を聞いた桃で待ってるやつは、鬼ヶ島に悪くて怖いやつを退治しに行くことにしました。
老いてて妻のやつは出発前に甘くて丸いやつを持たせてくれました。
毛深くて可愛いやつ、毛深くて賢いやつ、毛深くて飛ぶやつを道中で家来にした桃で待ってるやつは、鬼ヶ島に無事たどり着きました。
桃で待ってるやつは悪くて怖いやつを退治し、光ってて大事なやつを持ち帰りましたとさ。
めでたし、めでたし。
おわり。
トイレと世界平和の話
こんにちは、じふです。
長いようで短かったゴールデンウィークも終わり、すっかり世間は日常に戻りました。
僕も朝から研究室に通う日々に戻りましたが、やっぱり休みは長ければ長いほどいいですね。
ところで、突然ですが皆さんはトイレに行ったことがありますか?
僕は毎日欠かさず行っています。
いいですよね、トイレ。あったかくて。
もちろん自宅のトイレが最高に落ち着けるのですが、
それに次いでリラックス出来るのがデパートやホテルのトイレ。
ゆったりとしたBGMがかすかに流れ、間接照明があったり清掃が行き届いている最高の癒し空間です。
そんないい感じのトイレでは、個室内のトイレットペーパーが三角に折られていることもしばしばありますが、
それを見て
「おっ、トイレットペーパーが三角に折られているぞ、 見た目もいいし取りやすいな」
と思う人が多いかもしれません。
だが、ちょっと考えてみて欲しい。
この三角に隠された”罠”の可能性を。
問題は、トイレットペーパーを折ったのが誰かだ。
折ったのが清掃員や店のスタッフの人なら何も問題は無い。
細やかな気配り心遣いを感じられるし、安心して尻を拭ける。
しかし、トイレットペーパーを折ったのが”前にトイレを使った人”だという可能性もあることに気付いてほしい。
前の人が折ったペーパー…それはつまり「ウンチをして、洗っていない手で折ったペーパー」だ。
ウンチをして、手を洗ってから個室に戻ってトイレットペーパーを折る人なんてまず居ないだろう。
そう、トイレットペーパーの三角形は作った人間によって、気配りと思いやりの象徴にも、「ウンチとの間接握手会会場」にもなり得るのだ。
そしてどのどちらかを判別する術を我々は持ち合わせていない。
もうこれは、次トイレに入る人を陥れる罠といっても過言ではないだろう。
だからといってトイレットペーパーを折る人を糾弾することも出来ないのも確かだ。
切ないことに、ここでは加害者側に悪意がない。
むしろ次の人のためにと善意でやっているのだろう。
しかしその親切心は完全に裏目に出てしまっており、結果としてこのような”罠”を生み出すに至っている。
まさにありがた迷惑というやつだ。
(類例として「箸の反対側で大皿を取り分ける」などがある)
このように、そこに悪意は無くとも人を傷つけることはできる。
逆に言えば 傷つけられたからといって相手に悪意があるかは別問題だし、条件反射的に責めるのも良くない。
また、このような問題はそれぞれが少し想像を膨らませ、相手の気持ちを考えるだけで簡単に解決できるのも確かだ。
そう、想像してごらん。
Imagine there's no Heaven
(想像してごらん 天国なんて無いんだと)
It's easy if you try
(ほら、簡単でしょう?)
No Hell below us
(地面の下に地獄なんて無いし)
Above us only sky
(僕たちの上には ただ空があるだけ)
Imagine all the people
(さあ想像してごらん みんなが)
Living for today...
(ただ今を生きているって...)
【ネタバレなし】Detroit: Become Humanでは鏡が見られる
連休に入って時間が出来たので、
以前買ったものの、積みゲーと化していた「Detroit: Become Human」をやり始めた。
まだプレイし始めて2日なのでストーリーは全然進んでいないが、早くもハマってしまった。めちゃくちゃ面白い。
もちろんストーリーもめちゃくちゃ面白いのだが、
それ以外にも、このゲームのこだわりを感じた部分や個人的にいいなぁと思った部分があったのでここに記しておきたい。
知らない人に向けて簡単にこのゲームを説明すると、
Detroitは、人型のアンドロイドが社会に広く普及した2038年のアメリカで、精神的ショックを受け感情を持つようになった3体の「変異体」のアンドロイドの生き様を描くというノベルゲーム形式のゲームだ。
このゲームの売りは、プレイヤーがアンドロイドの行動を選択し、
それによってその後の展開が大きく変わりエンディングが100以上に分岐するというところなのだが、
僕が凄いと感じたのは、プレイヤーに没入感を与えるための数々の細やかな仕掛けだ。
まず、このゲームには選択だけでなくひとつひとつの動作にアクション要素もある。
ドアを開けたり物を拾うのにもボタンひとつではない固有の操作があるので、
人によっては面倒くさいと感じるかもしれないが、ゲームへの没入感を高めてくれる。
次に、ゲーム中に登場する雑誌やテレビ番組の作りこみが凄い。
ストーリーになんら関係ない小道具のはずだが、ゲーム中の雑誌やテレビは全て見ることができる。
雑誌は政治経済、環境などの記事から「アンドロイドとのSEX」など週刊誌っぽいものまであり、「近未来のアメリカ」という世界観を補強してくれる。
テレビに至ってはニュース、スポーツなど6つくらいのチャンネルがあり、それぞれで実写にしか見えない超リアルなムービーが用意されている。
気を抜くとストーリーを放棄して見入ってしまいそうになる。
最後に、僕が一番感動したのは「鏡を見られる」ということだ。
ゲーム中には家の中やトイレなどでオブジェクトとして鏡が登場するのだが、
その全てで一人称視点で鏡を見られるようになっている。
基本は三人称視点なのにも関わらず、だ。
鏡は、自分の姿の実像を映すものだ。
その鏡に主人公であるアンドロイドの姿を一人称で投影することで、「自分は今アンドロイドなんだ」ということをプレイヤーに錯覚させてくれているのではないか。
なんとも心憎い演出だ、初めて見たとき僕はそう思った。
地味なところなのだがこういう部分にプレイヤーに没頭してほしいという製作者のこだわりを感じるし、
近未来のアンドロイドという、言ってしまえばベタなテーマでも冷めることなく楽しめる理由はあるのではないだろうか。
今ならValue Selectionというバージョンが出ていて半額で買えるらしいので、
もし連休中暇ならぜひやってみてほしい。
【PS4】Detroit: Become Human Value Selection
- 出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- 発売日: 2018/11/21
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リュックを信用できない男
リュックサックを使うのが怖い。
だって怖くないですか?
完全な死角に自分の貴重品の全てを預けてるんですよ?
背後から開けられても気付けないんですよ?
大学生なので教科書やPCを持ち運ぶのにリュックは使うが、とにかくリュックが信用できない。
満員電車でリュックを降ろしていない人を見ると、迷惑とか以前に荷物を抜き取られないか見ているこっちが不安になる。
もしやられても絶対気付けないと思う。
このように僕はリュックというか日本の治安を信用していないので、リュックを使う時も5分おきに開けて中身を確認するクセがついている。
友人にはウザいとかよく言われるが、これはもう恐怖とか不安を解消する行為だから勘弁してほしい。
ここまで読んでもらって、僕のことをやりすぎ、考えすぎだと思うだろうか。
しかし想像してみてほしい。
金銭的被害は取り返しがつく。
しかし、背後からリュックを開けられることで引き起こされる「最悪のケース」はそんなものではないはずだ。
以下、想定できる限りのケースをまとめてみたので是非参考にしてほしい。
①551の豚まんを入れられる
一発目から関西人ネタで申し訳ない。
しかし、背後からリュックを開けられる場合、荷物を抜き取られることばかりを警戒してしまいがちだが、同時に「ものを入れられるリスク」も考慮すべきである。
これが盲点になっている人も多いのではないだろうか。
551の豚まんは美味しいが、かなり匂いが強いのでカバンの中のものに100%匂いが移る。
美味しさを差し引いても若干マイナスだろう。
ちなみに、大阪人の9割は「電車内に豚まんを持ち込むオバハン」というテロ集団に遭遇したことがあると言われている。
②うんこを入れられる
あなたは自分のリュックにうんこを入れられる可能性を考えたことはあるか?
サイコキラーが遺体をめった刺しにするのは、怨恨ではなく「生き返るかもしれない」と考えるからだという。
つまり、自分の理解の及ばない人間というのは存在するのだ。
それはリュックにうんこを入れられる可能性がゼロではないということも同時に示している。
カバンにうんこを投げ入れられたが最後、浅くない精神的ショックを受けるとともにカバンごと中身も捨てることになるだろう。
③水を入れられる
②と③を比較してみると確実に前者が気分的には最悪であり、より悪質ではないかと思うかもしれない。
しかし、ある面ではこちらの方が悪質である。
というのは、PCやカメラなどの精密機器は通常、ケースに入れて持ち運ぶ。
うんこの場合はケースを捨てれば中身は無事で済むが、液体を入れられるとケースの材質にもよるが浸水して機器を故障させる原因となる。
本や書類なんかも台無しになってしまう。
④おしっこを入れられる
②と③のハイブリッドである。こんな事をする輩(実在するのかは別として)は本当に悪質かつ卑劣極まりないので、早急に国外追放すべきである。
⑤手紙が添えられた手作りのお菓子を入れられる
知らない人の手作りほど怖いものは無い。
しかも手紙が添えてあるとなれば、手紙を見るのも怖いが見ないのも怖いだろう。
八方塞がりである。
⑥エロ本を入れられる
これも悪質だ。
特に朝の通勤・通学中にやられてうっかり職場や学校で見られると、当分のあいだ陰で「快楽天センパイ」というあだ名で呼ばれることになる。
⑦うんこの付いたエロ本を入れられる
②と⑥のハイブリッドである。
「そういうニッチな性癖をお持ちなのかな…?」と思われてしまうし、その前に間違いなく通報されるだろう。
⑧極小のGPS発信器・盗聴器を入れられて気付かないうちに行動パターン、住所、人間関係や会話の内容までもを把握・記録され…
この後はご想像にお任せします
いかがだっただろうか。
これでリュックを使うことの恐ろしさを分かっていただけたら幸いである。
リュックを使うなとまでは言わないが、
もう少し危険性というか怖さを知った方がいいと思うんですけど先生はどう思いますか?
ねえ、ちょっと聞いてるんですか!先生!
はい?
お薬増やしておきますねってちょっと!
聞いてくださいよ先生!
ーーーー日記はここで途切れているーーーー