じふのブログ

人は、語ることの出来ないものに対して沈黙しなければならない。

2021年2月1日の日記


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最近初めて飲んだ、韓国焼酎の1種「チャミスル」。

口当たり良すぎて驚いた。

香りとか味はほとんど無くて、度数は17度もある。

ドラッグみが強いな、と感じた。

 

 

 

今日はTA(ティーチングアシスタント)として、丸一日かけて約90人分の学生の課題の採点を行っていた。

本当に疲れたので早くお風呂に入って寝たい。

 

僕が担当していたのは3年生配当授業の、授業内容に関する小テストのような課題だったのだが、その中に「入学前に想像していた弊学科と比べてギャップはありましたか?」という設問があった。

いわゆる感想文のようなものだ。

 

90人分も見ていると、「ギャップはない」「思っていたのと違った」などと一言書いただけの回答もあれば、真剣に考えたであろう過程が読み取れる内省的な文章、皮肉交じりに学科の教育体制に不満をぶちまけた回答もあり、後輩たちの実に様々な考えが垣間見え、面白かった。

ただ学科への憤りをここにぶつけられても、見るのは俺ら学生のTAだから学校には届かないんだよ。ごめんな。

 

その中でも一際異彩を放っていた回答があった。

さすがにここでは紹介できないが、そこには「彼」が入学に至るまでの過程や入ってからの失望、そして現状に対する苦悩などが淡々と、しかし実に僕なんかよりもずっと流麗な文体で綴られていた。しかも2000字は越えようかという文量で。

 

そんな、もはやショートエッセイと呼ぶべき回答には、「彼」が受験生時代、親からの説得で私立の行きたかった学部を蹴って京大の化学系に来たこと、昔も今も、化学には興味が持てないこと、今は大学院で転学部するために独学で「行きたかった学部」の勉強をしていることなどが語られていた。

 

偉い。偉すぎる。

 

僕が「彼」の立場だったなら今の環境に甘んじて惰性で大学に通い続け、興味もない研究に生活の大半を捧げていただろう。

自分から進んで変化を掴みに行くというのはとんでもないエネルギーが必要だ。

そういったエネルギーを以て行動を起こせる人というのは、自分が絶対になれないからこそ尊敬できる。

 

採点以上の権限が僕にないのが大いに悔やまれるところだ。

見るのは俺ら学生のTAなんだよ…。

 

大丈夫、その文章願書にコピペして持ってったら絶対受かるよ!そう言ってあげたい。

 

仮に落ちてしまったとしても、自らの希望を自分で叶えに行く精神性を持っている「彼」ならば、どうとでもなるだろう。

 

こういう話が読めるのはTAの役得というか、唯一良いことですね。